このページについて
学習や認知面での困りごとは、お子さんそれぞれに異なる特性があります。「できない」ではなく「どうすればできるか」の視点で、お子さんの得意な方法を見つけていきましょう。
よくある学習・認知の困りごと
読み書きの困りごと
- 文字が読めない、読むのが遅い
- 文字が書けない、形が整わない
- 音と文字が結びつかない
- 文章の理解が困難
計算・数の概念
- 数の概念が理解できない
- 計算が覚えられない
- 文章問題が解けない
- 時計や時間の概念が分からない
記憶・集中の困りごと
- 覚えてもすぐ忘れてしまう
- 集中が続かない
- 複数のことを同時に処理できない
- 手順を覚えられない
年齢別学習支援アプローチ
未就学児期(4-6歳)
- 遊びから学習へ:積み木やパズルで空間認知を育てる
- 文字への興味:お子さんの名前から文字に親しむ
- 数の体験:おやつを数えたり、分けたりする日常体験
- 運筆練習:お絵かきや塗り絵で筆圧や手首の動きを育てる
小学校低学年(6-9歳)
- 個別のペース:お子さんのスピードに合わせた学習
- 視覚的支援:図や絵を使った説明
- 成功体験の積み重ね:小さなステップで「できた!」を増やす
- 多感覚学習:見る、聞く、触るを組み合わせる
小学校高学年・中学生(10歳以上)
- 学習方法の確立:お子さんに合った学習スタイルを見つける
- 補助ツールの活用:ICT機器や学習アプリの利用
- 自己理解の促進:自分の得意・不得意を知る
- 目標設定:達成可能な短期目標を立てる
家庭学習での工夫とコツ
効果的な学習環境づくり
- 学習環境を整える:集中できる静かな場所、整理整頓された机
- 短時間集中:15-20分の学習を複数回に分ける
- 視覚的な工夫:色分け、図表、マーカーの活用
- ルーティン化:決まった時間、決まった順序で学習
- 興味のある分野から:好きなことを入口に学習意欲を高める
🛠️ 具体的な支援ツール
読み書き支援
- 読み上げソフト・アプリ
- 拡大コピー・大きな文字
- 定規を使った行追い
- ひらがな・カタカナ表
計算・数学支援
- 計算機・タブレット
- おはじき・ブロックなどの具体物
- 数直線・100玉そろばん
- 九九の歌・リズム学習
記憶・集中支援
- チェックリスト・手順表
- タイマー・アラーム
- メモ帳・付箋
- 録音・録画機能
避けたほうがよいこと
- 他の子と比較する:お子さんのペースを大切に
- 完璧を求める:小さな進歩を認めることが重要
- 長時間の詰め込み学習:疲労で逆効果になることも
- 苦手分野のみに集中:得意分野も伸ばすバランスが大切
専門的な支援について
以下のような場合は、学習支援の専門家や学校の先生にご相談ください:
- 学年相応の学習内容に著しい遅れがある
- 家庭での工夫だけでは改善が見られない
- 学習に対する強い拒否反応がある
- 自信を失って学習意欲が低下している
- 学校での支援体制について相談したい
5種類の困りごと別支援情報をご用意しています